鯉のぼりが青空に泳ぐ季節になりました。
「急流の滝を昇りきる鯉は、天まで上って龍になる」という故事から、立身出世を祈願するものです。
より良く変わっていく、変わり続けていくのが大切なことと思います。
○ 御理解第73節
『 変人になれ変人にならぬと信心は出来ぬ変人といふは直いことぞ 』
何か人と変わった事をせよ と教祖様がおっしゃっているのではありません。
「変人」いうのは、読んで字の如く「人が変わる」。つまり「信心で自分が生まれ変わった」いうことです。
信心して自分を変えて行きなさい。
このお道の信心の生き方で、神様のお心に、天地自然の流れに叶った、沿って生き続ける事ができる生き方をし続けて行きなさい。
「直ぐい」というのは、そういう意味なんです。
今までの自分と比べたら、信心によって自分の中へ、身に付いたことがたくさんになって。
モノの見方も、聞こえ方、言い方も、考え方も全部変わった。
人というのは、自分の心だけの事しか見えないし、聞こえない。また、口に出して言うことも自分の心だけのことです。
ですから、人が「変わったなー」いうような事を言ってくれるということは、“自分の中がそれだけ肥えた”いうこと。
それだけ信心がたくさん身に付いたということ。
信心したら、変人にならにゃいけません。生まれ変わらにゃいけません。
「人間の長所はナニカというたら、動物のライオンと違うところは、人にしごかれて変わったんじゃなしに、自分から生まれ変わった、生まれ変わる事が出来る。これが人間の一つの値打ち。
だから草原を走り歩いて、獲物に噛みつくライオンはサーカスでいろんな芸をするでしょう。
これは人間に叩かれて変わったん。これは「変人」とは言わない。
自らが気が付いて、自らが生まれ変わったのが「変人」という。
それも長年時間をかけないと、身につかない。時間かけないと。
イッペンに全部全てサッと悟りを開くいうのはアレは嘘」
と教えてもらっています。
鯉が龍になるように私たちも変身していくぞと、五月の空を見上げています。