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執筆者の写真いっきゅう

花で人を例える

 以前、友人からこんなことを尋ねられました。


「花で言うなら、どんなタイプの人をお嫁さんにしたい?」



「そりゃ、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花!」とお調子者の僕の答え。



「そんな人はおらんよ(笑)」という言葉が返ってきた。



 そうか、やっぱいないか。



 そういや誰かを花や植物で例えて考えたことはなかったなと思って、

 帰宅後僕は本棚の隅にあったポケット花図鑑を開いてみました。


 今までこうして花を調べたことはなかったです。


 そして、花図鑑をめくりながら今度タイプを聞かれたら、「ランタナみたいな人」と言おうと思った。


 色合いと逞しさに惹かれた!






 おひな様や五月人形、箪笥、着物などに家紋がついています。


 このマークを「日本が世界に誇っていいデザインの世界、デザインとしては完成された宇宙なんだ」とまで言う専門家がいるそうな。



 家紋には、植物など自然から心を教えてもらったり、またその逞しい生き姿にあやかり、


「繁盛していきたい、花を咲かせたい、人から褒めてもらえるような結果を出したい」という願いが込められている。



 例えば「蔦(つた)」には、

「どんな環境にもしなやかに伸びて、逆らうことなく絡まりながらしぶとく生きていく」など。


 また、そういう女紋を代々受け継ぐ風習の地域もある。



 僕たちは草花の心とともに生きてきたのですね。


 いや、草花の良き姿にあやかり守ってきてもらったと言ってもいいのかもしれない。




「あなたは桜の花から何を習いますか?

 あなたは梅の花からどういう生き方を習いますか?


 それを信神で身につけて下さいよ。


 身の回りにある物から神様のお心を感じ、それを自分の生き方に生かしてお行きなさいよ」



というのが、御理解二十九節の教祖様のお心です。



 草花から習うことがあります。勇気づけられることがあります。



 忙しい日々をお過ごしと思いますが、忙中閑あり。


 どんな中にもちょっと足を止め、木や植物の声に耳を傾け、励まされ、慰められ、教えられたり。


 昔の日本人のこの感性を自分のものとしていきたい。周りの生きとし生けるものを身近に感じていきませんか?




 草花とともに生きていきましょう。





教祖ご理解 第29節


「桜の花の信心より 梅の花の信心をせよ。桜の花は早う散る。梅の花は苦労しておるから永う散らぬ」

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