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執筆者の写真いっきゅう

柿はえらい!

 12月に入りました。寒さが厳しくなってきましたね。皆さん どうぞあたたかくしてお過ごし下さい。


 今の季節、道中の木々には柿がたわわに実っています。


 実は僕、以前までそのたくさんに実っている柿を「今の季節どこにでもある、いつでも食べられるものだ」と軽く思っていました。


 それどころか人様の家の柿をもらうことがあっても「どーやって食べようか」と扱いに困るし、


 「これはカラスの食べ残しじゃないか。それを自分が食べてる・・・」


 というようなことまで思う始末で、まったくイイように思ってなかったのです。





 それがある時、物知りの友達が終えてくれたことで僕の見方が変わりました。



「実は柿って日本が原初の果物なんだって。だから外国ではあんまり知られてないらしいよ。


 鎌倉時代に甘柿が生まれたんだけど、これは日本固有の柿で 世界最古の完全甘柿と言われてるんだって」と。



 それを教えてもらって以来、


 「甘柿は日本が元祖のフルーツ。ルーツが日本のフルーツ」いう事が僕の頭に残り、「えらいもんだなー、立派だなー」と尊敬の念が芽生えたんです。



 だって、甘柿は原初の果物なのに威張ってさえいないんだから。

 

 しかも「柿が赤くなると医者が青くなる」というぐらい栄養価が高い。



 ここまで知って気がついたら、もう柿はカラスの食べ残しどころじゃありません。



 「カラスにまで与えている、なんと懐の広いヤツなのか」と。

 


  柿はえらい! 神様やんか!!



 そう思いました。



 すると不思議です。柿がいつも以上に美味しく感じるようになったんです。


 遊びに来た幼い姪っ子にも 柿を食べさせてあげたら「美味しい!」ってパクパク食べてくれました。



 以上、僕が 柿の価値の再発見をした エピソード話でした。

 普段僕たちは当たり前に思っている事、普通だと思っている事、つまらないと思っているもの がけっこうあったりします。


 しかし それが実はそれは本当はたいへん価値のある、素晴らしいものだということがあるんです。


 それに気が付いて、こりゃ当たり前じゃないぞ! と喜べるようになったら、景色が違ってくると思います。人生の味わいが変わってきます。


 もっと毎日が嬉しくなるんです。



 年末となりました。


 何かと気ぜわしく忙しい日々と思いますが、ちょっと足を止めて今年一年を振り返り、見つめ直してみませんか。


 誰かに聞いてもらったり、文章にしてみたり、

 どうぞ、ご自身の一年の価値の再発見をしてみてくださいね。



 いろいろ変わってくると思います。

 

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