教会でお仕えする お彼岸近くの秋のみたま祭りは、
神様を中心にして、
お参りした私たち、
一緒にお参りされている それぞれの関係の御霊様。
その三者がここへ集まって一緒に 拝み合う、語り合う、思い合う ということをする祭典です。
「これからもお互いが更に仲良うやっていきましょう」と再確認し、元気に再び出発するお祭りなんです。
沖縄では家族みんながお弁当を持ってピクニックのようにして、お墓参りをするんだとある方が教えてくれました。
(南米の方にもそういう習慣があるんだそうです)
目に見えている人だけじゃなく、ご先祖様たちも一緒に仲良く食べているんでしょうね。
僕たちが忘れてしまった尊い精神文化、精神性の高い暮らしぶりの一つと思います。
ここで一句。
「長旅のはじめを思い峠道 持たせてくれたおむすび開く」
腰を下ろして休憩をする。
リュックからお弁当を取り出してしみじみと頬張る。
人生道中膝栗毛、長かったなぁと今までの道のりを振り返る。
思いのこもった味わいに、じわと元気が出る。
行く先を定めて腰を上げましょうか。さあ出発だ。
大切なのは亡き人の暖かな思いに触れること。 思い出すこと。
思い出して繋がったら、自分の中から元気が湧いてきますよ。
どういう宗派で先祖を祀っていようと、どれだけ遠いところにお墓があろうと、皆さんと一緒に参っておられます。
「お祖父ちゃん お祖母ちゃん、確かに思いは私の中に残って 今も働いてくれてます。ありがとう」
そう言って「自分一人で生きているんじゃない」っていうのを、お彼岸にそれぞれが再確認し、
神様、親先祖のみたま様とさらに仲良くなりましょう。
繋がりを太く大きくしていきたいです。
太く大きくしていけば、それだけ良いものが流れ込んでくるし、周りにも良いものが伝わっていくはず。
僕のイメージは 《三つよりひも》 みたいに 神様、みたま様、自分が一つになっていくっていうもの。
ゆるんでいる箇所があれば そこをキュっと締め直して、ここからの秋の季節を元気に行かせてもらいたいです。
みんなで信心の実りの秋を迎えに行きましょう。