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美容院のように

《 本人の了承を得て、お話ししています 》



「これから自分が進む方向性について、考えたい」


そう話して下さったAさん。 


私「では、お話聴かせて下さい」



Aさんが自分との対話を進める時間が始まりました。



話をしている中で、Aさんはかねてより自分のたずさわる仕事が、

さらに多くの人に理解してもらいたいという意味合いで


「美容院のように気軽に利用してもらいたい」という言葉を大事にしてきたそうです。



そのイメージを深掘りし

さらに、それは過去のどんな体験に基づいているのか お話聴かせてもらいました。



いくつかの過去体験を話して下さった 最後に あっ と思い出したもの。

それは ご両親のことでした。



けっして裕福な家庭ではなかったものの

いろんな人がAさんの両親を慕って家に出入りしてました。



左官さんだったお父さんは いつも家に来た人を笑顔で迎え入れ 

相談者に見合ったアドバイスを丁寧にしていたとか。



「君はいつか独立するだろうから、その時のためにこういうことを大切に・・・」


「あなたは、仕事のこういう所を丁寧にしていけば間違いないから・・・」



お父さんが体調を崩してからも、お母さんはお父さんを支えながら

お母さんはお母さんで、同じように人のお世話をよくして



ある冬の寒い日には「わざわざ うちに相談に来てくれるんだから」って

お客さんにさしだす番茶の中に少しウイスキーを足したり



そんな光景が日常だったそうです。


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当時は子供ながら 毎日のように多くの人が

わが家に出入りすることを 疎んじ嫌がっていたと Aさん。



当時のことを振り返る その表情は

懐かしそうに微笑みながら とても穏やかなものでした。



その感覚が 聴かせてもらっている私にも良く伝わってきて、

とても温かな気持ちになりました。



そして、Aさんは自分がやっていきたい方向性の土台に そんなエッセンス(重要な要素)が含まれていたと気づいきました。



「私にとって 『美容院に行くように』っていうのは この感覚。あの両親の姿です」

「これを満たす未来へ向かって行きたい」



と 力強い想い・方向性を得て 喜んでくださいました。



これは外側から得たモチベーションではなく 内側から出て来るもの。

力強く、長続きする、持続する働きに役立つもの。



右に行ったら良いか、左に行ったら良いか 迷う時

いろんな人に相談して チャットGPTにも相談したけど  なんだかな・・・って さらに迷ってしまう そんなことがありませんか。



そんな時 深いところからの自分の意見・気持ちも聞いてみて判断して欲しい




「わしが死んだら、今までのようにわしに会って相談したいと思って あちこち他所を探すなよ。探すなら自分の中を探しんせえよ」



私、師匠から言われたことがあるんです。 その意味が今よく分かります。



最後に「今のAさんに対して ご両親は何ていってそうですか?」と尋ねました。




Aさんはしばらく目をつぶって、言いました。



「あんたには難しいと思う。 でもやってみたいなら、やってみなさい」



Aさんは この声を胸に 9月から新たに前へ一歩踏み出します。




 
 


今ここ 神様

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