風薫る大空を泳ぐ鯉のぼりは、清々しい風に吹き流されています。
風が吹き抜け跳ねる様子を眺めますと、滝を登る勇ましい姿まで目に浮かんでくる。
そして、好物のカレーライスを頬ばる幼き私に「おかわりせえよ。なんと三杯目か、大きくなるわい」と喜んでくれた祖父母の声まで蘇ってきました。
私どもの足らぬお願い、足らぬ一生懸命でも、『向かう倍力の徳を授ける』とみ教えにありますように、神様はそういった前へ進む姿を「まこと」とお受け下さり、何倍ものお働きを持って応え守って下さっています。
その守りの風を体いっぱいに頂いて日々舞っているのが私どもの実際ではないでしょうか。
それをよく承知し喜び勇んで行きましょう。
親は子供に健康で丈夫に育ってくれるようにと、子供が嫌いなものでも栄養のあるものをどうにか食べさせようと苦心しますが、
同様に親神様も、みんなが仕合わせになっていくようにお心配りお骨折りされているはずです。
私どもは自分の都合で、これは良いこと悪いことと区別してることが多いが、何が起きてもこれも神様が与えて下さったもの、自分に必要なものと受け頂いていけば何か変わってくる。良いものが出てくると私は教わりました。
何が出てきても純な気持ちで「これでおかげを頂きます」。 よく噛んで飲み込んで、自分に力を付け、それを役立てて我が生活に使っていきましょう。
「はしらのきずはおととしの♪」昔の自分と背くらべ。「力をつけたなぁ。大きくなったなぁ」と神様が褒めてくれる、そんな若葉の美しい季節としたいです。
続々尋求教語録 第37節
『 好き嫌いの多い者に体の丈夫な者が少なかろう 体が弱いと可愛がるから我儘(わがまま) になる 嫌いでも頂戴させねば元気にはならぬ 御信神する者は自分勝手は言えぬ 病気災難もおかげ これが有り難う頂けたら御信神もしっかりしてくる 』